すばる望遠鏡がとらえた銀河のペアNGC 7537とNGC 7541

この画像は、すばる望遠鏡が超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)」でとらえたものです。画像右下にNGC 7537(右)とNGC 7541(左)という2つの銀河が映っています。これらの銀河は、うお座の方向、地球から約1億光年の距離にあります。

2つの銀河は約16万光年離れています。16万光年というと、天の川銀河と大マゼラン銀河の間の距離と同じで、宇宙のスケールでみるとかなり近いところにあります。

広い宇宙の中でも、銀河どうしが接近することがあります。画像に映る2つの銀河は、今のところは整った形をしていますが、今後さらに接近した場合、互いの重力の影響で形がしだいにゆがんでいくと考えられています。いずれ2つの銀河は衝突・合体して、最終的には大きな1つの銀河に成長していくとみられます。

画像には、それら2つの銀河のほかにも、数多くの銀河が映し出されています。

すばる望遠鏡は、ハワイ島のマウナケア山頂付近に設置されている口径8.2mの巨大望遠鏡です。画像は、すばる望遠鏡のウェブサイトで2025年8月20日に公開されました。

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Image Credit: 国立天文台; 画像提供: 田中賢幸

(参照)すばる望遠鏡