「針」のように細く見えるエッジオン銀河NGC 4565 | アストロピクス

「針」のように細く見えるエッジオン銀河NGC 4565

この画像に映っているのは、かみのけ座にある渦巻銀河NGC 4565です。銀河円盤を真横から見ているため、渦巻き構造は見えていません。このように銀河円盤が地球に対して真横を向いた銀河は「エッジオン銀河」と呼ばれます。NGC 4565はその見た目から、「Needle(針) Galaxy」と呼ばれることもある銀河です。

銀河中央部には膨らんだ部分(バルジ)があり、円盤に沿うようにガスと塵の暗い帯が直線状に見えています。これは奥にある星の光を遮っているために暗く見えているものです。画像の左下側には、うっすらと矮小銀河が映っています。

画像はアメリカ、キットピーク国立天文台のビジターセンターで、2014年当時「Advanced Observing Program」と呼ばれていた一般向けプログラムの一環で撮影されたものです。

なおアストロピクスでは以前、ESO(ヨーロッパ南天天文台)パラナル天文台のVLT(超大型望遠鏡)で撮影されたNGC 4565の画像を紹介したことがあります。

Image Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA/Bruce Hugo and Leslie Gaul/Adam Block

(参照)NOIRLab