すばる望遠鏡がとらえた不規則銀河NGC 6822(バーナード銀河)

この画像は、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)で撮影されたもので、不規則銀河NGC 6822が映っています。

NGC 6822は、いて座の方向、約160万光年の距離にあり、私たちの天の川銀河やアンドロメダ銀河と同じ局所銀河群に属しています。アメリカの天文学者エドワード・エマーソン・バーナードが発見したことから、「バーナード銀河」とも呼ばれています。

赤く見えているのは、大質量星の星形成領域です。生まれたばかりの大質量星からの紫外線により、水素ガスが電離して赤く輝いています。

すばる望遠鏡は、ハワイ島のマウナケア山頂付近に設置されている、口径8.2mの巨大望遠鏡です。すばる望遠鏡は、1999年1月のファーストライト以来、2024年で25周年を迎えました。25周年を記念して、国立天文台は2024年4月から毎月2枚ずつ、すばる望遠鏡が撮影した天体画像を紹介しています。NGC 6822をとらえたこの画像は、2024年6月19日に国立天文台のウェブページで紹介されたものです。

(参考記事)
天の川銀河の隣人「バーナード銀河」をユークリッド宇宙望遠鏡がとらえた
天の川銀河の隣人、不規則銀河NGC 6822の星々と塵 ウェッブ望遠鏡が観測

Image Credit: 国立天文台

(参考記事)
すばる望遠鏡25周年記念画像

(参照)国立天文台