
この画像は、地球に最も近い球状星団の一つNGC 6397の一部を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたものです。NGC 6397は、さいだん座の方向、8500光年の距離にあります。

こちらの画像の左は地上望遠鏡で撮影されたNGC 6397で、白枠は右上のハッブル宇宙望遠鏡の画像の範囲を示しています。
右上の画像で、青や赤の枠で示されているのは白色矮星です。青い四角は8億年未満の若い白色矮星、赤い円は14億〜35億年の古い白色矮星の位置です。
右下は白色矮星のクローズアップ。青は若い白色矮星、赤は古い白色矮星を示しています。
ハッブル宇宙望遠鏡は1990年4月24日に打ち上げられました。NASA(アメリカ航空宇宙局)はハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ35周年(2025年4月24日)に向けて、これまでハッブルが撮影してきた画像から、「35 Years of Hubble Images」と題して各年1枚ずつ選んで紹介しています。NGC 6397をとらえたこの画像は、18年目の画像として紹介されています。
Main Image Credit: NASA, ESA, and H. Richer (University of British Columbia)
(参考)地球に近く、非常に古い球状星団「NGC 6397」 ハッブル望遠鏡が撮影