地球に近く、非常に古い球状星団「NGC 6397」 ハッブル望遠鏡が撮影 | アストロピクス

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地球に近く、非常に古い球状星団「NGC 6397」 ハッブル望遠鏡が撮影

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた球状星団NGC 6397。さいだん座の方向、7800光年の距離にある、地球から最も近い球状星団の1つです。

球状星団は、数十万個の星が重力で球状に集まった星団です。天の川銀河には160個ほどの球状星団があることが知られています。NGC 6397は年齢が134億歳と推定されており、宇宙初期に誕生した非常に古い球状星団です。

星団内の青い星は、寿命が近づきつつある星です。星の中心部で核融合反応の材料である水素を使い果たし、現在はヘリウムの核融合反応により輝いています。

赤く輝いているのは赤色巨星で、白っぽい天体には太陽のような星が含まれています。

画像は2004年7月から2005年6月に、ハッブル宇宙望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)で撮影されたものです。

Image Credit: NASA, ESA, and T. Brown and S. Casertano (STScI)、Acknowledgement: NASA, ESA, and J. Anderson (STScI)

(参照)Hubblesite