おとめ座の渦巻銀河NGC 4951 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、渦巻銀河NGC 4951が映っています。NGC 4951は、おとめ座の方向、地球から4900万光年の距離にあります。

地球からは、NGC 4951の銀河円盤が斜めから見えています。渦状腕に散在するピンク色の部分は星形成領域です。そのほかに、若く青い星々や、星々の光を遮って暗くみえる塵なども映っています。

NGC 4951は、「セイファート銀河」と呼ばれるタイプの銀河です。セイファート銀河は、非常に明るくエネルギーの高い活動銀河核(AGN)をもつ活動銀河の一種です。AGNには超巨大ブラックホールがあり、ブラックホールにガスなどが落ちて行く時に高温になって明るく輝きます。

この画像の元となったデータは、近傍銀河で物質やエネルギーがどのように動くのかを調べるためのプログラムの一環で取得されました。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2024年7月1日に公開されました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker, M. Zamani (ESA/Hubble)

(参考記事)ハッブル望遠鏡がとらえた、おとめ座のセイファート銀河NGC 4951

(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧

(参照)ESA/Hubble