キットピーク国立天文台で撮影された「かに星雲」 | アストロピクス

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キットピーク国立天文台で撮影された「かに星雲」

この画像に映っているのは「かに星雲(M1)」。キットピーク国立天文台の口径4mメイヨール望遠鏡で撮影されました。かに星雲は、1054年に観測された超新星(SN 1054)の残骸で、おうし座の方向、6500光年の距離にあります。

かに星雲は、イギリスのジョン・ベビスにより1731年に発見されました。フランスのシャルル・メシエが、自身のカタログ(メシエ・カタログ)に掲載したのは、それから30年以上のちのことです。その後、20世紀になって、かに星雲と1054年の超新星とが結び付けられました。

かに星雲の中心には、超新星爆発ののちに残されたパルサー(高速で回転する中性子星)が存在しています。この「かにパルサー」は、1968年に電波観測により発見されました。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2023年3月15日に「Images of the Week」として公開されたものです。

Image Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA

(参照)NOIRLab