エリダヌス座の渦巻銀河NGC 1637 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

この画像に映っているのは、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 1637です。NGC 1637はエリダヌス座の方向、3800万光年の距離にあります。

銀河の中央部にある黄色っぽいバルジから、渦を巻きながら渦状腕が外側へ伸びています。渦状腕にはあちらこちらにピンク色に輝く領域が見られます。このピンク色の領域の多くは明るく青い星を伴っています。若い大質量星からの紫外線によって励起された水素原子から赤い光が出ているのです。

大質量星は短命で、誕生からわずか数百万年で超新星爆発を起こします。NGC 1637では1999年に超新星1999EMが観測されました。超新星は短期間ながら、銀河全体よりも明るく輝くことがあります。星の死である超新星爆発ですが、付近のガス雲を圧縮して新たな星の形成を促します。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2024年12月2日に公開されました。

(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Thilker

(参照)ESA/Hubble