本日、地球から遠く離れたニュー・ホライズンズ探査機がプロキシマ・ケンタウリやウォルフ359を撮影し、地球で撮影されたそれらの星の画像と比べることで視差を目に見える形で示してくれたという記事を掲載しました。
今回の記事はその補足情報として、ニュー・ホライズンズ探査機の現在位置について紹介します。
といっても、現在位置についての情報は、ニュー・ホライズンズ探査機を運用するジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所(JHU APL)のWEBページを見れば書かれています。
この図はAPLのニュー・ホライズンズ探査機のWEBページに掲載されているものです。WEBページへの訪問時(2020年6月12日午後9時30分過ぎ)には、図の左下に書かれているように日本時間12日午後9時の情報が掲載されていました。UTC/協定世界時とJST/日本標準時の時差は9時間です。なお距離などの情報は1時間に1度、更新されているようです。
その時点では、ニュー・ホライズンズ探査機の太陽からの距離は47.53AU、地球からの距離は46.61AUで、太陽に対して秒速13.96kmで航行していることが分かります。緑のラインは探査機の現在位置までの軌道、赤のラインは今後の軌道を示しています。
「AU(天文単位)」とは太陽と地球の間の平均距離をもとに定められた距離の単位で、1AUは1億4959万7870.7kmです。ニュー・ホライズンズ探査機の地球からの距離をkmで表すと69億km以上となります。
APLのWEBページでは、上の図以外にも月から冥王星、アロコスまでの天体の公転軌道を横切った日や接近した日の、太陽や地球からの距離の情報なども見ることができます。興味のある方は訪問してみてください。