ルーシー探査機が最初の訪問天体、小惑星ディンキネシュを初めてとらえた | アストロピクス

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ルーシー探査機が最初の訪問天体、小惑星ディンキネシュを初めてとらえた

木星のトロヤ群小惑星を目指して航行を続けているNASA(アメリカ航空宇宙局)のルーシー探査機が、小惑星帯にある小惑星ディンキネシュ((152830)Dinkinesh)を初めてとらえました。ルーシー探査機は合計10個の小惑星を訪れますが、ディンキネシュはその中で最初に訪問する小惑星です。

こちらは2023年9月2日と5日にとらえた2枚の画像をGIF動画にしたものです。左右どちらも同じ画像ですが、右側の画像には、小惑星の位置がわかりやすいように黄色い円が追加されています。

ルーシー探査機は約2300万kmはなれたところから、直径約1kmのディンキネシュを撮影しました。画像の撮影から約2か月後の2023年11月1日には、ルーシー探査機はディンキネシュから425kmまで最接近する予定です。最接近時には、探査機のシステムや手順を試験する予定になっています。

2021年10月に打ち上げられたルーシー探査機は、2022年10月に地球でフライバイを行いました。ディンキネシュに接近後、2024年12月に再度、地球でフライバイを行い、木星軌道へ向かいます。航路や訪問する小惑星など、ルーシー探査機について詳しくは以下の記事をご覧ください。(参考記事)木星のトロヤ群小惑星を目指す探査機ルーシー

Image Credit: NASA/Goddard/SwRI/Johns Hopkins APL

(参照)NASA