この画像は、渦巻銀河M74の中心付近をとらえたものです。M74は、うお座の方向、約3200万光年の距離にあります。
画像はジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡、ハッブル宇宙望遠鏡、チャンドラX線望遠鏡の3望遠鏡のデータを合成したものです。M74は、地球に対して銀河円盤が正面を向けており、渦状腕の構造がよく見えます。
ウェッブの赤外線画像には主にガスと塵が映っています。チャンドラのX線画像は星からの高エネルギー活動が見えています。ハッブルの可視光データは、塵の帯に沿った星や塵の情報を示しています。(X線:紫。可視光:オレンジ、シアン、青。赤外線:緑、黄、赤、マゼンタ)
2023年5月23日、主にチャンドラX線望遠鏡とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のデータを組み合わせた新しい画像が4点、NASA(アメリカ航空宇宙局)のウェブページで公開されました。今回紹介したM74の画像は、そのうちの1点です。
Image Credit: X-ray: NASA/CXC/SAO; Optical: NASA/ESA/STScI; IR NASA/ESA/CSA/STScI, J. Lee and the PHANGS-JWST Team; Image Processing: N. Wolk and K. Arcand
(参考記事)ウェッブ望遠鏡がとらえた渦巻銀河M74の中心付近、ハッブル望遠鏡がとらえた星形成領域をちりばめた渦巻銀河M74