直径100光年に10万個の星が密集する球状星団M55 | アストロピクス

直径100光年に10万個の星が密集する球状星団M55

この画像に映っているのは球状星団M55(NGC 6809)です。南米チリにあるESO(ヨーロッパ南天天文台)パラナル天文台のVISTA望遠鏡を使い赤外線で撮影されました。

M55は、いて座の方向、約1万7000光年の距離にあります。直径100光年ほどの範囲に、およそ10万個の星が球状に密集しています。太陽から隣の恒星までの距離が約4.2光年であるのと比較すると、M55の星々が非常に密になっていることがわかります。

この球状星団は、フランスの天文学者ラカイユが1752年ごろに初めて記録。その約26年後に、フランスの天文学者メシエが自らの天文カタログの55番目に加えました。

Image Credit: ESO/J. Emerson/VISTA. Acknowledgment: Cambridge Astronomical Survey Unit

(参考)ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた球状星団M55

(参照)ESO