火星の南極の地下で湖を新たに発見!

探査中のマーズ・エクスプレスの想像図。Spacecraft image credit: ESA/ATG medialab; Mars: ESA/DLR/FU Berlin, CC BY-SA 3.0 IGO

火星の南極地域の地下に液体の水をたたえる湖が存在することは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスの探査によって2018年に発見されていました。今回マーズ・エクスプレスのデータから、液体の水をたたえる地下の湖が新たに三つ発見されました。最大のものは20km×30kmほどの大きさで、いくつかの小さな池に囲まれています。

それらの湖は塩分を多量に含んでいると考えられています。塩分を含むと水の融点が下がり低温でも液体の状態を保つことができます。

火星はかつて温暖湿潤で表面を水が流れていたと考えられています。しかし現在の火星では、表面に水が安定して存在し続けることはできません。今回の発見は、数百万年間、あるいは数十億年にわたって地下に古代の湖が存在しつづけている可能性を示しているとのことです。

Credit: ESA/NASA/JPL/ASI/Univ. Rome; R. Orosei et al 2018

火星の地下湖の発見は、マーズ・エクスプレスに搭載されているMARSIS(地下探査レーダー高度計)の観測によるものです。MARSISでは、レーダーを照射して跳ね返ってきた信号を分析することで地下の構造を調べることができます。

この画像は2018年に発見された地下湖のレーダー画像です。表面から約1.5kmの深さまで氷と塵の層状の堆積物がみられます。堆積層の一番下で他より明るい部分が地下湖だと解釈されています。

(参照)ESA