800万kmの距離から火星探査機が撮影した地球と月 | アストロピクス

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800万kmの距離から火星探査機が撮影した地球と月

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスがとらえた地球と月の画像です。

2003年6月2日に打ち上げられたマーズ・エクスプレスが、火星に向かう途中の7月3日、後ろを振り返って撮影しました。マーズ・エクスプレスに搭載された高解像度ステレオカメラ(HRSC)で、太陽系の天体を初めて撮影した画像です。

画像が撮影されたとき、マーズ・エクスプレスは地球からおよそ800万kmはなれたところに位置していました。800万kmというと、地球から月までの距離の20倍以上に相当します。火星を周回しながら最高解像度2mで火星表面を観測するHRSCにより、そのような遠方から地球と月の鮮明な画像が撮影されたのです。

Image Credit: ESA/DLR/Freie Universität Berlin

https://www.esa.int/spaceinimages/Images/2003/07/Mars_Express_Earth-Moon_image2