舞い上がる火星の砂嵐

この画像には、火星の北極冠付近で舞い上がる塵の雲がとらえられています。ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスが2018年4月に撮影した画像です。

撮影当時、火星は砂嵐シーズンを迎えていました。画像に映る砂嵐は当時観測されていた局所的な砂嵐の一つです。その後、5月末に南西方向でより大きな砂嵐が発生し、惑星全体を覆う全球的な砂嵐へと発達しました。その全球的な砂嵐のために、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車オポチュニティが充電できなくなって通信も途絶え、ミッションの終了へとつながることになりました。

火星の公転軌道はややゆがんだ楕円をしています。、火星の砂嵐は、太陽に近づく南半球の夏の時期に定期的に発生します。太陽光が強くなることで温度差が大きくなり、空気の動きによって火星表面の塵が舞い上がりやすくなるのです。

Image Credit: ESA/DLR/FU Berlin, CC BY-SA 3.0 IGO

(参照)ESA