局所銀河群に属する矮小不規則銀河ろくぶんぎ座B | アストロピクス

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局所銀河群に属する矮小不規則銀河ろくぶんぎ座B

画像に映っているのは、矮小不規則銀河ろくぶんぎ座Bです。アメリカ、キットピーク国立天文台の口径4mメイヨール望遠鏡で撮影されました。

ろくぶんぎ座Bは地球から450万光年の距離にあり、局所銀河群の外縁部に位置しています。局所銀河群とは、私たちの天の川銀河やアンドロメダ銀河、さんかく座銀河などを含む銀河のグループです。

銀河の中に見られるピンク色のガス雲は、新たな星の誕生の場です。一方で、ろくぶんぎ座Bは、いくつかの惑星状星雲(画像には見えていません)が存在する最小の銀河の1つとして知られています。惑星状星雲とは、太陽程度の質量の星が赤色巨星になった後、周囲に放出された外層のガスが星からの紫外線を受けて輝く星雲です。この銀河は星の誕生の場であると同時に、星の死の場でもあるのです。

画像には、ろくぶんぎ座Bより手前にある天の川銀河の星や、より遠方にある銀河も映っています。星の周囲に光条が見られるものは天の川銀河の星です。

Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA
Data obtained and processed by: P. Massey (Lowell Obs.), G. Jacoby, K. Olsen, & C. Smith (AURA/NSF)
Image processing: T.A. Rector (University of Alaska Anchorage/NSF’s NOIRLab), M. Zamani (NSF’s NOIRLab) & D. de Martin (NSF’s NOIRLab)

(参照)NOIRLab