満月のたびに月食が起こらないのはなぜ? | アストロピクス

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満月のたびに月食が起こらないのはなぜ?

月食とは、月が地球の影に入って暗くなる現象です。月全体が地球の影(本影)に入ると「皆既月食」になります。

月食が起こるのは、太陽・地球・月が一直線に並ぶ満月のころだけです。ただ満月は毎月ありますが、満月だからといって必ずしも月食になるわけではありません。それは冒頭の画像のように、月が地球をまわる軌道面が地球の公転軌道面から5度ほど傾いているため、満月のときでも地球の影に入らないことがあるからです。ちなみに新月のたびに日食にならないのも同じ理由です。

Credit: NASA's Scientific Visualization Studio

冒頭の画像は、こちらの動画の1場面です。真上から見て月が地球の影に入っているように見えても、軌道面を横から見ると月が地球の影に入らないことがあることがわかります。

なお動画内の地球と月の大きさは、実際の縮尺の2倍になっています。こちらの画像は、地球と月の大きさと両者の距離の縮尺を合わたものです。

Credit: アストロピクス(NASA/JPLの資料をもとに編集部で作成)
Credit: アストロピクス(NASA/JPLの資料をもとに編集部で作成)

動画は地球を固定した状態で見たものですが、太陽を中心に見るとこの図のようになります。地球の軌道面と月の軌道が交わるところにないと満月でも月食は起こりません。図では、手前と奥のケースで月食になります。左のケースでは月が地球の軌道面より下に、右のケースでは月が地球の軌道面より上にあるため月食は起こりません。

Main Image Credit: NASA's Scientific Visualization Studio

(参考記事)新月のたびに日食が起こらないのはなぜ?

(参照)NASA's Scientific Visualization Studio