X線分光撮像衛星「XRISM」と小型月着陸実証機「SLIM」、8月26日に打ち上げへ | アストロピクス

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X線分光撮像衛星「XRISM」と小型月着陸実証機「SLIM」、8月26日に打ち上げへ

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2023年7月11日、X線分光撮像衛星「XRISM」と小型月着陸実証機「SLIM」を8月26日に打ち上げる予定だと発表しました。打ち上げ予定時刻は午前9時34分57秒。種子島宇宙センターからH-IIAロケット47号機で打ち上げられます。8月27日から9月15日までが打ち上げ予備期間として設定されています。

XRISM(クリズム)の想像図。Image Credit: JAXA
XRISM(クリズム)の想像図。Image Credit: JAXA

XRISM(X-Ray Imaging and Spectroscopy Mission)は、2016年2月に打ち上げられたX線天文衛星「ひとみ(ASTRO-H)」の後継機です。「ひとみ」は同年3月に通信不能となり、4月に運用が断念されました。

XRISMは、高温プラズマに含まれる元素やプラズマの速さを高精度で測定し、宇宙の大規模構造の成り立ちや、天体の間を行き交う元素とエネルギーの流れの詳細を明らかにしようというミッションです。

SLIM(スリム)の想像図。Image Credit: JAXA
SLIM(スリム)の想像図。Image Credit: JAXA

SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)は、高精度で月面に着陸する技術や、着陸に必要な装置の軽量化などを実証するための小型探査機です。月面の「神酒の海」の近くを着陸目標とし、精度100m以内での着陸を目指します。

Image Credit: JAXA

(参照)JAXAISAS(1)(2)