火星ヘリ、速度と高度で最高記録を更新!

NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」は、2021年4月19日の初飛行以来、当初の想定をはるかに超えて飛行が続けられています。2023年4月2日には49回目となる飛行を行いました。

49回目の飛行時の最高速度は秒速6.5mで飛行距離は282m、最高高度16mで、142.7秒間飛行しました。「Airfield Kappa」と呼ばれる場所から離陸し、「Airfield Lambda」で着陸しました。飛行速度秒速6.5mと最高高度16mは、49回の飛行の中でともに最高記録となりました。なお従来の最高飛行速度は2023年2月22日の45回目の飛行で記録された秒速6m、最高高度は2022年12月3日の35回目の飛行で記録された14mでした。

冒頭の画像は、インジェニュイティの胴体部分に取り付けられているナビゲーションカメラで撮影されました。ナビゲーションカメラのデータは、飛行中にリアルタイムで位置や姿勢を決定するために使われており、飛行中に火星表面を追跡するため真下を向いています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)Mars Helicopter Tech Demo