カリーナ星雲内にある「鍵穴星雲」 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影 | アストロピクス

カリーナ星雲内にある「鍵穴星雲」 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影

この画像は、カリーナ星雲の一部をハッブル宇宙望遠鏡が撮影したものです。「鍵穴星雲」と呼ばれる領域の一部が映っています。

右上方向、画像のすぐ外側には「りゅうこつ座イータ星(イータ・カリーナ)」があります。りゅうこつ座イータ星は、知られている中で天の川銀河で最も明るい星です。

画像には、高温ガスのフィラメントや、低温の分子や塵からなる暗い雲が映っています。また画像左や中央下には、小さな塵の雲の塊が見えています。これらの塵の塊は、巨大星からの放射や星風によって削られており、最終的には消滅する可能性があります。ただ内部に高密度の領域があると、そこから小さな星団が誕生するかもしれません。

画像は1999年4月18日に撮影されました。

(参考記事)「巨大な星形成領域 カリーナ星雲」「ハッブルがとらえた星の誕生と死の現場 カリーナ星雲の中心部

Image Credit: NASA/ESA, The Hubble Heritage Team (AURA/STScI)

(参照)HubblesiteESA/Hubble