史上初! 木星の衛星イオの南極域をジュノー探査機がとらえた | アストロピクス

史上初! 木星の衛星イオの南極域をジュノー探査機がとらえた

この画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーが、木星の衛星イオをとらえたものです。2024年4月9日、ジュノー探査機が60回目の木星フライバイを行った際に、ジュノーが搭載するカメラ「ジュノーカム」で撮影しました。

画像にはイオの南極域が映っています。イオの南極域がとらえられたのは史上初めてのことです。画像の撮影時、ジュノー探査機はイオの表面から約1万6500kmの距離に位置していました。

木星には「ガリレオ衛星」と呼ばれる4つの大きな衛星があります。イオの半径は1821.5kmで地球の月よりやや大きく、ガリレオ衛星のうち最も内側を公転しています。太陽系で最も火山活動が活発な天体として知られており、この画像にも多くの火山が映っています。

ジュノー探査機は現在、38日で木星を1周しています。ジュノー探査機は木星に最接近するたびにジュノーカムで木星や衛星を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。この画像は、市民科学者のGerald Eichstädt氏がジュノーカムのデータを元に作成した画像に、市民科学者のThomas Thomopoulos氏がさらに画像処理をほどこしたものです。

Image Credit: Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS; Image processing by Gerald Eichstädt/Thomas Thomopoulos © CC BY

(参照)Planetary Photojournal