「こうのとり」や「きぼう」とともに映るネオワイズ彗星 | アストロピクス

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「こうのとり」や「きぼう」とともに映るネオワイズ彗星

ISS(国際宇宙ステーション)から撮影されたネオワイズ彗星(C/2020 F3)の写真です。昨日紹介した写真とは別の時に撮られたものです。

写真は2020年7月5日(日本時間6日)に撮影されたもので、地球の縁に沿った明るく見える大気の上に、尾を引いたネオワイズ彗星が映っています。ネオワイズ彗星は、2020年3月にNASA(アメリカ航空宇宙局)の赤外線天文衛星NEOWISEによって発見された彗星です。7月3日に近日点(太陽に最も近づく点)を通過しました。

写真の上の方には、日本実験棟「きぼう」が映り、また写真の右の方には日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」9号機が映っています。

星空には私たちに比較的なじみ深い星がいくつか見えています。彗星の右上あたりの空には、ぎょしゃ座の星々が見えており、「きぼう」の近くにはカペラが映っています。また写真右の方には、おうし座のプレアデス星団(すばる)も見えます。プレアデス星団の下の方、地球の縁のすぐそばにある明るい星は金星です。

ネオワイズ彗星は、当初の予想よりも明るくなっているようです。7月上旬は未明の北東の空、中旬以降は夕方から夜早い時刻にかけての北西の空に現れますので、機会があれば空を見上げて探してみてはいかがでしょうか。

Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center

https://eol.jsc.nasa.gov/SearchPhotos/photo.pl?mission=ISS063&roll=E&frame=39848