メッセンジャー探査機がとらえた水星表面の不規則な窪み

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のメッセンジャー探査機が水星表面をとらえたものです。スカルラッティ盆地(クレーター)内のピークリング(環状の山)の南西部にある「Hollows」と呼ばれる窪地が映っています。

Hollowsは不規則な形をした窪みで、周囲より明るいのが特徴です。メッセンジャー探査機によって、水星のあちらこちらでHollowsが発見されました。はっきりした成因はわかっていませんが、揮発性成分がガスになって抜けたことでできたのではないかとみられています。

画像に映るHollowsの周囲にはクレーターが見られます。一方でHollowsの中にはクレーターがほとんどないことから、Hollowsは比較的若い地形であることがわかります。

画像は2014年8月31日に撮影されました。スカルラッティ盆地は、水星の北半球にある直径132kmのクレーターです。

Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington

(参照)Planetary Photojournal