木星の熱帯域に広く点在した幅50km、高さ50kmの「小さな」雲をジュノー探査機がとらえた

NASA(アメリカ航空宇宙局)のジュノー探査機がとらえた木星のこの画像には、南半球の熱帯地域に広く点在する小さくて明るい雲が映し出されています。ただ小さいといっても、実際には幅50km、高さ50kmもある雲の塔で、下層の雲に影を落としています。木星では、この高度の雲はほぼ水やアンモニアの氷で構成されています。

こちらは「小さな」雲がよく見えるように、オリジナル解像度のまま中央付近を切り抜いたものです。

画像は2017年5月19日、ジュノー探査機が6回目の木星最接近(PJ6)を行った際に撮影されました。画像はジュノー探査機に搭載されているカメラ「ジュノーカム」のデータをもとに、市民科学者のGerald Eichstadt氏とSean Doran氏が作成しました。

画像の撮影当時、ジュノー探査機は53日間で木星を1周していました。ジュノー探査機は木星に最接近するたびにジュノーカムで木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。

Image Credit: NASA/SWRI/MSSS/Gerald Eichstadt/Sean Doran © CC NC SA

(参照)Planetary Photojournal