木星氷衛星探査機JUICEがスイングバイ時にとらえた月

木星氷衛星探査機JUICE(Jupiter Icy Moons Explorer)は2024年8月20日〜21日(日本時間)に、月と地球でのスイングバイ(フライバイ)を実施しました。画像に映っているのは、その際にJUICEが撮影した月です。JUICEは、日本も参加するESA(ヨーロッパ宇宙機関)主導の木星探査計画。

画像は、JUICEが月に最接近した直後の8月20日6時25分に、モニタリングカメラ1(JMC1)で撮影されました。画像上部中央に「豊の海」、その左に「神酒の海」が見えています。画像左側には探査機の一部が映っています。モニタリングカメラは観測用のカメラではなく、探査機の機体などを監視するためのカメラです。

こちらは8月20日6時15分に、モニタリングカメラ2(JMC2)で撮影された画像です。

JMC1は探査機の前面、JMC2は探査機の上部に設置されています。どちらも1024×1024ピクセルの画像を撮影できます。

JUICEは月でのスイングバイにより軌道をわずかに変更した後、地球へ向かいました。地球でのスイングバイによりさらに速度を変えます。JUICEは2025年8月に金星、2026年9月と2029年1月に地球でスイングバイを行った後、2031年に木星へ到着する予定です。

(参考記事)
木星氷衛星探査機JUICE、月と地球でスイングバイを実施へ
木星氷衛星探査計画「JUICE」 打ち上げ後の予定は? 何を探査する?

Image Credit: ESA/Juice/JMC; Acknowledgements: Simeon Schmauß & Mark McCaughrean

(参照)ESA(1)(2)