オリオン宇宙船、月でフライバイを行い地球に帰還する軌道へ

アルテミス1ミッションのオリオン(オライオン)宇宙船は飛行20日目の12月5日、月でフライバイを行いました。5日10時43分(アメリカ中部標準時、日本時間6日1時43分)、宇宙船はサービスモジュールのメインエンジンを3分27秒間燃焼し、地球へ帰還する軌道に入りました。燃焼の直前には月面から約130kmまで接近しました。

冒頭の映像の前半は、フライバイに向け月へ接近中に撮影されたものです。この後、オリオン宇宙船は月の裏側に入ったため一時的に通信が途絶えました。

メインエンジンの燃焼は、宇宙船が月の裏側にいて通信が途絶している間に行われました。映像の後半は、通信途絶から復帰した後に撮影されたものです。手前に月、奥に地球が非常に細くみえています。

11月16日に打ち上げられたオリオン宇宙船は、25日に月を周回する遠方逆行軌道(DRO)に入り、12月1日にDROを離脱していました。12月11日に地球の大気圏へ再突入し太平洋に着水する予定になっています。

参考記事:アルテミス1、打ち上げから帰還までの予定

Image Credit: NASA

(参照)Artemis - NASA Blogs