ジュノー探査機が木星でとらえた、幅2000kmの低気圧性の嵐の渦 | アストロピクス

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ジュノー探査機が木星でとらえた、幅2000kmの低気圧性の嵐の渦

この画像は、木星の北半球に見られた低気圧性の嵐を詳細にとらえたものです。NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーが撮影しました。画像に見られる渦の幅は2000kmほどあります。

ジュノーは、53日間で木星を1周する軌道をまわっています。その軌道は、木星の北極と南極上空を通る「極軌道」と呼ばれる軌道で、木星に最も近づくときは雲頂から5000kmほど、遠ざかるときは800万kmほどになります。上の画像は、木星への23回目の最接近のときに撮影されたものです。

ジュノー探査機が搭載するカメラ「ジュノーカム」で撮影したデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。この画像は“市民科学者”の一人、Kevin M. Gill氏がジュノーカムのデータをもとに作成したものです。2019年11月3日に元画像が撮影されたとき、ジュノーは木星の雲頂8500kmの距離にいました。

Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
Image processing by Kevin M. Gill, © CC BY

https://www.nasa.gov/image-feature/jpl/jovian-vortex-view