木星で高高度放電発光現象スプライト(あるいはエルブス)を発見!?

NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーのデータから、木星の上層大気で「スプライト」あるいは「エルブス」とみられる放電発光現象が検出された可能性があるとの発表がされました。

スプライトもエルブスも、雷雲上空でほんの一瞬だけ光る放電現象で、地球以外で発見されるのは初めてのことです。上の画像で、黄色い円内の明るい部分がスプライトあるいはエルブスと見られる光です。

地球では、スプライトは雷雲上空の高度97kmまでの大気中で発生し、数十kmにわたる空の領域を明るくします。持続時間はわずか数ミリ秒にすぎません。スプライトはクラゲのような形をしています。

一方エルブスは、上層大気で扁平な円盤のような形をしており、直径が最大320kmほどの大きさです。スプライトと同様、ほんの数ミリ秒だけ空を明るくします。

このような高高度放電発光現象は木星でも存在すると予測されていました。今回、木星のオーロラ観測用に設計されたジュノー探査機のUVS(紫外線撮像分光計)で、その現象の光とみられるものがとらえられたのです。

UVSで検出された11の大規模イベントは従来の予測と一致しており、雷雲が発生することで知られる領域で発生しました。また発光現象が、木星の雷の大部分が発生する水の雲の層よりも300km上空で発見されたことから単なる巨大な稲光である可能性は除外されました。

これは木星のスプライトの想像図です。地球でのスプライトやエルブスは窒素との相互作用によって赤みを帯びた色をしていますが、木星では上層大気はほぼ水素のため青かピンクに見えるとみられます。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI

(参照)NASA Jet Propulsion Laboratory (JPL)

アストロピクスではTwitterやFacebookでも更新情報をお届けしています