オシリス・レックス、サンプル収集ヘッドを帰還カプセルに収納 | アストロピクス

オシリス・レックス、サンプル収集ヘッドを帰還カプセルに収納

2020年10月20日(日本時間21日午前7時8分)に小惑星ベンヌへのタッチダウンを行いサンプル採取に成功したNASA(アメリカ航空宇宙局)の小惑星探査機オシリス・レックス。10月27日、採取したサンプルが入ったサンプル収集ヘッド(TAGSAMヘッド)がサンプルリターンカプセルに収納されました。上の2枚の画像は、その時の様子をとらえたものです。

オシリス・レックスは「TAGSAM(Touch-And-Go Sample Acquisition Mechanism)」というロボットアームの先端にあるTAGSAMヘッドをベンヌに接地させ、窒素ガスを噴き出すことで塵や石を舞い上がらせてサンプルを採取しました。

20日のタッチダウンでは十分な量のサンプルを採取できたとみられています。ただサンプラーヘッド内のサンプル収納部のふたに石がはさまり、サンプルの一部が抜け出しているとみられることから、オシリス・レックスのチームは、その後に予定されていた質量測定などをキャンセルしてカプセルへの収納を急いでいました。

1枚目の画像は、TAGSAMヘッドがカプセルの上で静止している状態を撮影したものです。2枚目の画像ではヘッドがカプセルに固定されています。どちらもオシリス・レックスのStowCamカメラで撮影されました。

Image Credit: NASA/Goddard/University of Arizona/Lockheed Martin

(参照)NASA