すばる望遠鏡がとらえたクラゲのような銀河

この画像は、すばる望遠鏡の超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)で撮影されたもので、二つの渦巻銀河が衝突している現場が映っています。

これらの銀河は、おとめ座の方向、約7億7000万光年の距離にあります。この天体を初めてみたHSCの関係者が「くらげ銀河」と形容したとのことです。くらげの傘にあたる銀河がUGC 9327、口腕内にある銀河がUGC 9326です。このような衝突・合体を繰り返すことで、銀河は徐々に成長してきたと考えられています。

すばる望遠鏡は、ハワイ島のマウナケア山頂付近に設置されている、口径8.2mの巨大望遠鏡です。すばる望遠鏡は、1999年1月のファーストライト以来、2024年で25周年を迎えました。25周年を記念して、国立天文台は2024年4月から毎月2枚ずつ、すばる望遠鏡が撮影した天体画像を紹介しています。くらげ銀河をとらえたこの画像は、2024年7月3日に、すばる望遠鏡のウェブページで紹介されたものです。

Image Credit: 国立天文台

(参考記事)
すばる望遠鏡25周年記念画像

(参照)すばる望遠鏡