2024年1月20日午前0時20分、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の小型月着陸実証機SLIMが月面着陸に成功しました。この画像はその5日後に、NASA(アメリカ航空宇宙局)の月探査機ルナー・リコネッサンス・オービターが、SLIMの着陸地点周辺を撮影したものです。画像の中央(白矢印)にSLIMが映っています。ルナー・リコネッサンス・オービターのカメラLROCのウェブサイトによると、SLIM着陸地点の座標は南緯13.3160度、東経25.2510度。
(参考記事)探査機SLIM、ピンポイント着陸に成功! 月面での撮影画像も公開
画像の幅は880m。着陸地点の正午ごろに、高度80kmから撮影されました。画像左側にみられる明るい部分は、シオリ(Shioli)・クレーター(直径270m)からの噴出物です。
こちらは冒頭の画像のSLIM周辺を拡大したもの。
こちらはルナー・リコネッサンス・オービターが撮影した、SLIMの着陸前後の月面の画像を比較したものです。メインエンジンの噴射のために、表面の反射率が変化しているのがわかります。こちらの画像の幅は440m。
SLIMは「神酒の海」の近くに着陸しました。
着陸地点付近にあるシオリ・クレーターは、キリルス・クレーター内にあります。
中央に映るのがシオリ・クレーター(冒頭の画像とは別の時期に撮影された画像です)。白矢印がSLIMの着陸地点付近。
Image Credit: NASA/GSFC/Arizona State University
(参照)LROC