さまざまな角度から見た「満月」 | アストロピクス

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さまざまな角度から見た「満月」

地球から約38万4400kmのところを公転する月は、つねにほぼ同じ面を地球に向けています。そのため裏側(地球とは反対側の面)を地球から見ることはできません。

これらの画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の月探査機ルナー・リコネッサンス・オービターが撮影した画像をもとに作られたものです。私たちがふだん目にする地球側だけでなく、裏側や横(東西)からみた月面の様子を画像にしたものです。画像は上から、中心経度が0度、60度、120度、180度、240度、300度になっています。

地球側の面には「海」と呼ばれる暗い部分が目立ちます。海はかつて流れ出した溶岩が固まった地域です。溶岩が黒っぽい色をしているため暗く見えます。一方、画像を見ると、月の裏側には海がほとんどなく、全体的にクレーターにおおわれていることがわかります。

Image Credit: NASA/GSFC/ Arizona State University

(参照)LROC