この画像には「Arp 240」と呼ばれる衝突銀河が映っています。ハワイ島、マウナケア山頂付近にある「すばる望遠鏡」の超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)で撮影されました。
Arp 240は、おとめ座の方向、約3億光年の距離にあります。NGC 5257とNGC 5258という似たような大きさと質量の2つの銀河が、互いの重力で相互作用しており、銀河の間が星からなる淡い橋でつながっています。どちらの銀河にも中心に超大質量ブラックホールが存在しており、銀河円盤では活発な星形成が起きています。
すばる望遠鏡は、ハワイ島のマウナケア山頂付近に設置されている、口径8.2mの巨大望遠鏡です。すばる望遠鏡は、1999年1月のファーストライト以来、2024年で25周年を迎えました。25周年を記念して、国立天文台は2024年4月から毎月2枚ずつ、すばる望遠鏡が撮影した天体画像を紹介しています。今回紹介した画像は、2024年12月4日に、すばる望遠鏡のウェブページで紹介されたものです。
(参考)ハッブル望遠鏡がとらえた、かすかにつながる銀河のペア「Arp 240」
Image Credit: 国立天文台;画像提供:田中賢幸
(参考記事)すばる望遠鏡25周年記念画像
(参照)すばる望遠鏡