NASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機DART(Double Asteroid Redirection Test、二重小惑星方向転換試験機)による小惑星ディモルフォスへの衝突を、キューブサットがとらえた画像が公開されました。
DARTは9月27日8時14分(日本時間)にディモルフォスへ衝突しました。その15日前、DARTからは「LICIAcube(Light Italian CubeSat for Imaging Asteroids)」というキューブサットが放出されていました。ディモルフォスに衝突するため、DART自体が衝突のようすや衝突後の小惑星を観測することはできません。LICIAcubeは、それらを撮影することが目的の小型衛星です。
LICIAcubeは、イタリアの航空宇宙企業アルゴテックが設計・開発し、イタリア宇宙機関(ASI)が管理しています。以下に紹介する画像は、9月27日に開かれたASIとINAF(イタリア国立天体物理研究所)、アルゴテックによる記者会見で公開されました。
LICIAcubeで撮影された画像
以下の画像は、LICIAcubeに搭載されている狭角カメラLEIAと、広視野RGBカメラLUKEで撮影されたものです。画像内で大きく見えているのはいずれも小惑星ディディモスです。ディディモスは直径約780mで、その「月」であるディモルフォスは直径約160m。
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DARTが衝突する直前と直後のディモルフォスの明るさの変化を示した画像です。ディモルフォスまで1020kmの距離からLEIAで撮影されました。
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こちらはディモルフォスまで79.8kmの距離からLEIAで撮影された画像です。
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ディモルフォスまで56.7kmの距離からLUKEで撮影された画像です。ディディモスとディモルフォス、そしてディモルフォスからの噴出物が映っています。
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上の画像と同じく56.7kmの距離からLUKEを使って撮影された別カットで、小惑星周辺を切り抜いた画像です。
Image Credit: ASI / NASA
(参照)ASI