小惑星エロスの南半球 NEARシューメーカーが撮影

この画像に映っているのは、NEARシューメーカー探査機がとらえた小惑星エロスです。エロスは1898年に発見されました。1.76年で公転する地球近傍小惑星(NEA)で、NEAとしては初めて発見された天体です。

画像は2000年12月3日に、200kmの距離から撮影されました。エロスの南半球の東部が映っています。画像の上の方が南で、エロスの赤道は昼夜境界付近にあります。中央付近に見えるくぼみは「ヒメロス」と呼ばれる領域です。

NEARシューメーカーは2000年2月14日にエロスを周回する軌道に入りました。小惑星を周回した探査機はNEARシューメーカーが初めてです。NEARシューメーカーは2001年2月12日にエロスに着地。着陸する設計にはなっていなかったにもかかわらず、約2週間にわたりデータを送ってきました。

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Image Credit: NASA/JPL/JHUAPL

(参照)Planetary Photojournal