火星の小クレーターの壁に見られた氷の崖

この画像には、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえた火星のクレーターが映っています。北半球の中緯度にある、直径250メートルほどの小さなクレーターです。

火星表面の約3分の1は、地表のすぐ下に氷があることが近年わかってきました。火星の中緯度地域にあるクレーターの多くは、おそらく少量の塵で覆われた氷のような滑らかな物質で満たされています。

画像に映るクレーターは、南側が険しい崖になっています。北に面したこの崖には、氷のような物質が露出しているように見えます。このような崖は、そこに埋まっている氷のようすを垣間見せてくれます。そして氷が形成された当時の火星の気候などについての手掛かりを与えてくれる可能性があります。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載されたHiRISEというカメラのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。冒頭の画像は2021年9月13日に撮影されたもので、2021年12月15日のHiPODとして紹介された画像です。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE