赤外線で見た木星の衛星イオ | アストロピクス

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赤外線で見た木星の衛星イオ

この画像は、木星の衛星イオを赤外線でとらえたものです。NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーが2017年12月6日にJIRAM(赤外線オーロラマッピング装置)を使って撮影しました。色が明るいところほど温度が高いことを示しています。

このときの観測では、木星の南極付近にある新たなホットスポット(高温の領域)が発見されました。このホットスポットは未発見だった火山だと見られています。

イオは太陽系で最も火山活動が活発な天体です。また衛星として高温の火山活動が確認されているのはイオだけです。木星や他の衛星の潮汐力によりイオの内部に膨大な熱が発生して高温になりマグマができています。

こちらの画像では、当時の観測で確認された新たなホットスポットの位置を示しています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/ASI/INAF/JIRAM

(参照)Planetary Photojournal