ガスの衝突による衝撃波をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

ガスの衝突による衝撃波をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた

ハッブル宇宙望遠鏡がハービッグ・ハロー天体「HH 45」をとらえたこの画像では、ガスと塵の雲が明るく輝いているのが映っています。

ハービッグ・ハロー天体は、新しい星から噴き出した高温のガスが、周囲にあるガスと塵の雲に秒速数百kmもの速度で衝突し、明るい衝撃波を生み出すことで生じます。この画像では、青は電離した酸素(O II)、紫は電離したマグネシウム(Mg II)を示しています。

HH 45は、NGC 1977という星雲の中にあります。NGC 1977は、NGC 1975、NGC 1973という星雲とともに「ランニングマン星雲」と呼ばれる星雲の一部になっています。それらの星雲はいずれも、近くの星の光を反射して輝く反射星雲です。

画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)から2021年11月24日に公開されたものです。

Credits: NASA, ESA, J. Bally (University of Colorado at Boulder), and DSS; Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)
Credits: NASA, ESA, J. Bally (University of Colorado at Boulder), and DSS; Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

左の画像は地上の望遠鏡で撮影されたもの。ハッブル宇宙望遠鏡の画像は、NGC 1977のごく一部を撮影したものです。

Main Image Credit: NASA, ESA, and J. Bally (University of Colorado at Boulder); Processing: Gladys Kober (NASA/Catholic University of America)

(参照)NASA