ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた巨大楕円銀河ケンタウルス座A | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた巨大楕円銀河ケンタウルス座A

楕円銀河ケンタウルス座A(NGC 5128)をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。ケンタウルス座Aは、ケンタウルス座の方向、1100万光年以上の距離にあります。

ケンタウルス座Aは、銀河全体を見ると楕円銀河の中央をガスと塵の暗い帯が横切っています。この画像は、その暗い帯の付近をクローズアップしたものです。暗い帯のほか、青く輝く若い星からなる星団や、ピンク色に輝く星形成領域などが映っています。

ケンタウルス座Aは、銀河全体を見ると暗い帯がゆがんでいるのが分かります。これはかつて、ケンタウルス座Aが他の銀河と衝突・合体したことを示唆しています。銀河の合体による衝撃波が水素ガスを圧縮し、激しい星形成が起きるきっかけとなりました。

なおアストロピクスでは、ケンタウルス座Aの全体像をESO(ヨーロッパ南天天文台)のMPG/ESO 2.2m望遠鏡で撮影した画像を紹介したことがあります。全体像をご覧になりたい方はそちらの画像をご覧ください。

Image Credit: NASA, ESA, and the Hubble Heritage (STScI/AURA)-ESA/Hubble Collaboration. Acknowledgment: R. O’Connell (University of Virginia) and the WFC3 Scientific Oversight Committee

(参照)HubblesiteESA/Hubble