ろ座の棒渦巻銀河NGC 1097の中心部 ハッブル望遠鏡が撮影 | アストロピクス

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ろ座の棒渦巻銀河NGC 1097の中心部 ハッブル望遠鏡が撮影

ろ座の方向、約4800万光年の距離にある棒渦巻銀河NGC 1097の中心部を、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像です。星々や塵が織りなす複雑な構造が映し出されています。この画像は、ハッブルに搭載されているWFC3(広視野カメラ3)とACS(掃天観測用高性能カメラ)という2つのカメラで撮影した画像から作られました。

ハッブル宇宙望遠鏡は、私たちが使うデジタルカメラのように最初からカラー画像を撮影しているわけではありません。たとえば紫外線や赤外線、また可視光の中でも赤い光など、ある波長の光を通すフィルタを使って、ハッブル宇宙望遠鏡ではモノクロ(グレースケール)画像が撮影されます。複数の波長でそれぞれ撮影したモノクロ画像に色を割り当てて色合成することで、冒頭のようなカラー画像が作られるのです。

今回紹介しているNGC 1097の画像は、WFC3とACSという2つのカメラで7種類のフィルタを使って撮影した画像を合成したものです。画像は2022年3月14日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされました。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, D. Sand, K. Sheth

(参照)ESA/Hubble