12月7日、科学観測を停止していたハッブル宇宙望遠鏡の運用を再開するとNASA(アメリカ航空宇宙局)が発表しました。運用再開は12月8日から計画しているとしています。
ハッブル宇宙望遠鏡は、姿勢制御用のジャイロスコープの不具合により11月23日からセーフモードに入り、科学観測を停止していました。(参考記事)ハッブル宇宙望遠鏡、ジャイロの不具合で科学観測を中断
ハッブル宇宙望遠鏡には6つのジャイロが搭載されています。そのうち3つはすでに故障し、残りの3つで姿勢制御を行ってきました。ジャイロが3つあれば効率的な姿勢制御が可能ですが、そのうちの1つに不具合が発生したのです。
運用チームはジャイロに関する一連のテストを行ってきました。データを分析した結果、3つのジャイロ制御での科学運用の再開が可能だと判断したとのことです。また科学観測の間、ジャイロを高精度モードで作動させることも決定したとしています。
なおジャイロ以外の観測機器や機体は健全な状態が保たれています。
Image Credit: NASA
(参照)NASA