ハッブル望遠鏡が撮影した、13万光年の長さの尾をもつ銀河「マルカリアン273」 | アストロピクス

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ハッブル望遠鏡が撮影した、13万光年の長さの尾をもつ銀河「マルカリアン273」

この画像は、「マルカリアン273(MRK 273)」と呼ばれる銀河をハッブル宇宙望遠鏡がとらえたものです。MRK 273は、おおぐま座の方向、5億光年の距離にあります。

MRK 273は歯ブラシにも似た独特の形状をしています。右下に伸びる尾は長さが約13万光年あり、かつて2つの銀河が合体したことを強く示唆しています。

この銀河には、1年あたり太陽質量の60倍分の新たな星々が誕生する、強烈なスターバースト(爆発的な星形成)領域があります。また赤外線で観測したときに最も明るい銀河の1つです。

なお「マルカリアン」とは、旧ソ連の天文学者の名前です。

この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の打ち上げ18周年を記念して2008年4月24日に公開された衝突銀河画像59枚のコレクションの中の1枚です。

Image Credit: NASA, ESA, the Hubble Heritage (STScI/AURA)-ESA/Hubble Collaboration, and A. Evans (University of Virginia, Charlottesville/NRAO/Stony Brook University)

(参照)Hubblesite