天の川銀河によく似た渦巻銀河NGC 6744 ダークエネルギーカメラで撮影

この画像に映っているのは、くじゃく座の方向、約3000万光年の距離にある渦巻銀河NGC 6744です。南米チリ、セロ・トロロ汎米天文台にあるビクター・M・ブランコ4m望遠鏡に搭載されている「ダークエネルギーカメラ(DECam)」で撮影されました。

NGC 6744は直径が17万5000光年ほどあり、直径約10万光年の天の川銀河より一回り大きな銀河ですが、構造は天の川銀河と似ています。またNGC 6744の右下には、伴銀河(衛星銀河)であるNGC 6744Aが映っています。これら2つの銀河の関係は、天の川銀河と大マゼラン銀河の関係に似ています。

5億7000万画素のDECamはもともと、ダークエネルギー(暗黒エネルギー)の解明に向けた「ダークエネルギーサーベイ」のために製造されました。サーベイ計画の後は、さまざまな観測に使われています。

画像は、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)から2024年8月21日に「Images of the Week」として公開されたものです。

(参考記事)
活気に満ちた渦巻銀河NGC 6744 ハッブル望遠鏡が撮影
ユークリッド宇宙望遠鏡がとらえた渦巻銀河NGC 6744

Image Credit: Dark Energy Survey/DOE/FNAL/DECam/CTIO/NOIRLab/NSF/AURA
Image processing: R. Colombari & M. Zamani (NSF NOIRLab)

(参照)NOIRLab