2021年最大の満月と最小の満月 | アストロピクス

【Googleニュースでアストロピクスをフォローして新着記事をチェック!】

2021年最大の満月と最小の満月

画像は2021年で最も大きく見える5月26日の満月(左)と、最も小さく見える12月19日の満月(右)を、縮尺を合わせて比較したものです。月は地球の周りを楕円軌道でまわっているため、地球と月の距離は変化します。そして地球と月の距離が近いと月は大きく見え、遠いと小さく見えます。5月26日の地心距離(地球の中心から月の中心までの距離)は約35万7000km、12月19日の地心距離は約40万6000kmになります。

アストロピクスでは以前、2021年に現れる12回の満月の見た目の大きさの違いを紹介する記事や、2021年の月の満ち欠けや距離、秤動など1年分を可視化して再現した動画を紹介する記事を掲載しました。興味のある方はあわせてご覧ください。

なおここで紹介している満月の画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の月探査機ルナー・リコネッサンス・オービターのデータを元に作られたものです。

2021年で最も大きく見える満月と最も小さく見える満月を重ねてみました。
2021年で最も大きく見える満月と最も小さく見える満月を重ねてみました。

すでに様々なところで話題になっていますが、5月26日の満月はいわゆる「スーパームーン」で、さらに同時に皆既月食も起こります。国内では皆既食は20時9分から20時28分まで続きます。その間の20時14分に満月の瞬間を迎えます。地球の影に入り皆既となった月は赤黒く見えます。当日のその時間帯、南東の空に繰り広げられる皆既月食を眺めてみてはいかがでしょうか。

Image Credit: NASA's Scientific Visualization Studio

(参照)国立天文台NASA's Scientific Visualization Studio