カッシーニ探査機がとらえた土星の衛星エピメテウス | アストロピクス

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カッシーニ探査機がとらえた土星の衛星エピメテウス

この画像に映っているのは、カッシーニ探査機がとらえた土星の衛星エピメテウスです。2015年12月6日にフライバイした際に撮影されました。

エピメテウスのサイズは135×108×105km。ジャガイモのようないびつな形をした衛星です。表面には直径30kmを超えるクレーターがいくつか存在しています。エピメテウスは、水の氷で構成されていると考えられています。ただ密度は0.7g/cm3以下と水よりはるかに低く、おそらく多数の岩塊が重力でゆるく結びついている「ラブルパイル天体」だと見られています。

エピメテウスは、土星から15万1000kmの距離を17時間かけて1周しており、もう一つの衛星ヤヌスと同じ軌道を共有していることが知られています。参考記事:同じ公転軌道を共有する土星の衛星エピメテウスとヤヌス

地球の月と同じように、エピメテウスは常に同じ面を土星に向けています。この画像には、エピメテウスの土星に向いた面が映っています。

撮影時、カッシーニ探査機はエピメテウスから約3万5000kmの距離に位置していました。画像の解像度は1ピクセルあたり212m。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal