カッシーニ探査機がとらえた最後の地球画像 | アストロピクス

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カッシーニ探査機がとらえた最後の地球画像

2017年4月12日に土星探査機カッシーニが撮影した画像です。土星のリングのすき間には地球が映っています。撮影当時、土星は地球から約14億km離れていました。画像からは全く識別することはできませんが、地球はカッシーニ探査機に対して南太平洋を向けていました。

画像上の方に見えるのはAリング、下の方に見えるのはFリングです。Aリングには、すき間が2つ映っていますが、上の方の幅の広いすき間は「エンケの間隙」、下の方の幅の狭いすき間は「キーラーの間隙」と呼ばれています。

地球のあたりをクローズアップしてみると、地球の左側に月も写っていることが分かります。

カッシーニ探査機は、この画像を撮影した約5か月後の2017年9月15日、土星の大気に突入してミッションを終了しました。カッシーニ探査機は何度か地球を含む画像を撮影しましたが、この画像が地球を撮影した最後のものになりました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA21445