この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティがとらえたもので、「Avanavero」と呼ばれる場所での360度パノラマです。2022年6月20日(3509火星日)にキュリオシティのマストカメラ(Mastcam)で撮影した127枚の画像を組み合わせて作成され、8月5日に公開されました。
キュリオシティはこの場所で、ロボットアームのドリルを使ってサンプルを採取し、探査車に搭載されている実験装置で分析を行いました。キュリオシティは2022年8月6日に火星着陸10周年を迎えましたが、これまで10年間で30以上のサンプルを採取してきました。
キュリオシティは現在、パノラマの中央付近にみられる2つの山の間を通り抜けようとしています。その先には、石膏や硫酸マグネシウムのような硫酸塩が豊富な地域があります。その地域は、キュリオシティが登り続けてきたアイオリス山(シャープ山)の歴史の中で、より乾燥し、より塩の多い時代を示す地域です。
こちらは冒頭の画像の中央上部付近をクローズアップしたものです。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS
(参照)JPL