アリゾナと南米チリで撮影された紫金山・アトラス彗星

Image Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA/R. Sparks
Image Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA/R. Sparks

この画像はアメリカ、アリゾナ州にあるキットピーク国立天文台(KPNO)で撮影されたもので、夜明け前の空に紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)が映っています。

画像は2024年9月28日に撮影されました。地上にはKPNOのマクマス-ピアス太陽望遠鏡が映っています。この望遠鏡は2017年に運用を終了し、現在はアウトリーチのための施設に改装中です。

Image Credit: CTIO/NOIRLab/NSF/AURA/C. Corco
Image Credit: CTIO/NOIRLab/NSF/AURA/C. Corco

こちらは南米チリで9月25日朝に撮影された画像です。

紫金山・アトラス彗星は、長周期彗星の巣であるオールトの雲からやってきたと考えられている彗星で、2024年9月27日に近日点(太陽に最も接近する点)を通過しました。9月下旬〜10月上旬に日の出前の東の空、10月中旬以降に日の入り後の西の空に見えるとみられています。

画像はいずれも、NSF(アメリカ国立科学財団)のNOIRLab(アメリカ光学・赤外天文学研究所)が2024年9月30日に公開した画像です。

(参考記事)ISS(国際宇宙ステーション)から見た紫金山・アトラス彗星

(参照)NOIRLab