この画像には、非常に接近している二つの銀河が映っています。NGC 672(右上)、IC 1727(左下)と呼ばれる二つの銀河は、さんかく座の方向、地球から約2000万光年の距離にあります。アメリカのキットピーク国立天文台で撮影された画像です。
互いの銀河は8万光年以上離れています。数字だけ見ると非常に離れているように思われるかもしれませんが、その距離は銀河自体の大きさとさほど変わりません。銀河のスケールで見れば、二つの銀河は非常に近くにあるのです。
この銀河のペアは、一方の銀河の重力がもう一方の銀河に影響を与えています。このように重力の影響を与え合う銀河は「相互作用銀河」と呼ばれます。相互作用銀河の中には形が大きく歪んでしまっているものや、衝突してしまっているものもありますが、この画像に映るNGC 672とIC 1727の二つの銀河は、大きく形が歪むようなことにはなっていません。
Credit: KPNO/NOIRLab/NSF/AURA
Acknowledgements:
PI: M T. Patterson (New Mexico State University)
Image processing: Travis Rector (University of Alaska Anchorage), Mahdi Zamani & Davide de Martin
(参照)NOIRLab