これらの画像に映っているのは、ISS(国際宇宙ステーション)から撮影された紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)です。紫金山・アトラス彗星は、日本からは9月下旬〜10月上旬に日の出前の東の空、10月中旬以降に日の入り後の西の空に見えるとみられている彗星です。
1枚目の画像は2024年9月19日、2枚目と3枚目の画像は9月22日に撮影されたものです。いずれも、ISSに滞在中のNASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙飛行士マシュー・ドミニクさんが撮影しました。
こちらはISSから連続撮影された画像をもとに編集部で作成したタイムラプス動画です。9月19日、20日、23日に撮影された動画が収められています。
紫金山・アトラス彗星は、長周期彗星の巣であるオールトの雲からやってきたと考えられています。2024年9月27日に近日点(太陽に最も接近する点)を通過します。最接近時の太陽からの距離は約0.391天文単位(約5856万km。1天文単位は太陽〜地球間の距離に相当する約1億5000万km)。その後、10月12日に地球に最も接近します。肉眼で見える可能性もあるようですので、みなさんも彗星観察を試みてはいかがでしょうか。
(参考)「ISSからみた星空」記事一覧
Image Credit: NASA
Image courtesy of the Earth Science and Remote Sensing Unit, NASA Johnson Space Center
動画作成: Noriaki Okamoto
(参照)NASA Images and Video Library(1)、(2)、(3)、Gateway to Astronaut Photography of Earth